国試受かるか不安…
合格基準いまいち分からないし禁忌肢とか足切りも怖い…
合格基準・足切り・禁忌肢について
分かりやすくまとめてみたよ!
薬剤師のいるかです!
薬剤師国家試験に向けて勉強してるけど、合格点って結局何点なの?足切りややこしくてよく分からない…
などなどハッキリしないことも多いと思います。
今回は薬剤師国家試験の合格基準・必須の足切り・禁忌肢の想定される選択肢について解説していきますので、是非参考にしてみてくださいね。
こんな人に読んでほしい
国試受け終わったけど、足切り・禁忌肢に引っかかっていないか不安
禁忌肢がどのような選択肢か知りたい
来年以降受ける予定だけど合格基準など今のうちに知っておきたい
薬剤師国家試験の合格基準・足切り・禁忌肢
過去の合格基準
回数 | 合格点 | 禁忌肢 | 合格率 |
---|---|---|---|
101回 | 223/345点 | ー | 76.85 % |
102回 | 217/345点 | ー | 71.58 % |
103回 | 217/345点 | ー | 70.58 % |
104回 | 225/345点 | 2問以下 | 70.91 % |
105回 | 213/345点 | 2問以下 | 69.58 % |
106回 | 215/345点 | 2問以下 | 68.66 % |
107回 | 217/345点 | 2問以下 | 68.02 % |
108回 | 235/345点 | 2問以下 | 69.00 % |
109回 | 210/345点 | 2問以下 | 68.43 % |
過去8回の薬剤師国家試験の合格点・合格率は上記の表のようになっています。
第104回から合格率はほぼ右肩下がりになっています。薬学部が乱立しすぎているのではないかという声もあるので、そういった背景を考慮してかもしれませんね。
直近の薬剤師国家試験、第109回の合格基準について詳しく見てみると
第109回の合格基準
・必須問題について、全体の70%以上、各科目について30%以上(足切り)
・禁忌肢問題選択数が2問以下
・全問題の得点が210/345点以上
のようになっています。
また、105回までは絶対基準で合格点が225点を上回ることはありませんでしたが
106回からは完全に相対基準となっているため、全問題の得点に関してはその年度によって225点以上になる可能性があります。
実際に108回国家試験においては合格点が235/345点と、初めて225点以上のボーダーとなっていますね。
いずれにせよ相対基準ですので、周りの人が分かる問題は確実に得点し、少し難しい問題も拾えるようになれれば大丈夫です。
禁忌肢について
禁忌肢というのは104回から導入された制度であり合格点以上の点数を取っていても
最初に設定されている選んではいけない選択肢を3問以上選んでしまっていると不合格になってしまうというものです。
厚労省の医道審議会薬剤師分科会、薬剤師国家試験制度改善検討部会の資料によると以下のように書いてあります。
禁忌肢の導入にあたっては、
公衆衛生に甚大な被害を及ぼすような内容、
倫理的に誤った内容、
患者に対して重大な障害を与える危険性のある内容、
法律に抵触する内容等、
誤った知識を持った受験者を識別するという観点から作問することとする。
薬剤師国家試験のあり方に関する基本方針より抜粋(視認性向上のため適宜改行はしています)
禁忌肢が導入されて以降、国試が終わった後に禁忌肢の予想がされて受験生たちを不安にさせる流れがあります。
例えば
この薬は腎機能障害のある患者に対して禁忌だから禁忌肢だ!
併用禁忌だから禁忌肢だ!!
緑内障の既往歴があるから禁忌肢だ!!!
などと色々と憶測が流れます。
確かにそれらは上記の患者に対して重大な障害を与える危険性のある内容に当てはまり、臨床の場では許されないことではありますが
試験においてすべての併用禁忌や病態の禁忌を把握しておかないと薬剤師としての適性を疑われるかと言われるとそうでもないと思います。
私が思うに禁忌肢はもっと分かりやすいもので
第106回 問 309(実務)
薬剤師が、この病院内で行う措置として適切なのはどれか。1つ選べ。
1 当該医薬品を使用している患者名をホームページに公開して、注意喚起を促す。
2 院内の職員へ安全性速報が発出されたことを周知する。
3 緊急安全性情報ではないことから、使用上の注意の改訂情報が出されるまで周知を留保する。
4 当該医薬品を使用している患者に、すぐに中止するよう連絡する。
5 当該医薬品を使用している患者数を独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)に報告する。
第107回 問 309(法規・制度・倫理)
この女性は当該医薬品の購入を希望した。販売時の薬剤師の対応として、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 女性に情報提供及び指導を行い、その内容を理解したこと、質問がないことを確認した。
2 母親も同様の症状があるが、仕事で忙しく来局できないとのことだったため、母親の分も販売した。
3 この医薬品は、インターネットでも購入可能であると説明した。
4 仕事が忙しく何回も購入することが面倒とのことだったので、10箱をまとめて販売した。
5 販売した薬剤師の氏名、薬局の名称、連絡先を女性に伝えた。
上記のように個人情報保護の観点からアウトであったり、面倒だから10箱売っちゃうなどどう見てもアウトやろと分かるようなものが禁忌肢なのではないかと思ってます。
ですので禁忌肢を選んでしまうパターンとしてはマークミス、もしくは時間が足らず適当にマークしちゃった、の2パターンぐらいかなと思います。
禁忌肢を過剰に心配せずに本番においてはマークの見直しと、最悪時間が足りなくても選択肢を見ずに適当にマークすることは出来る限り避けたほうがいいでしょう。
普段の勉強から時間配分に関しては練習しておいた方が絶対にいいです。
特に理論とかは時間ギリギリになりがちだから
気をつけようね!
必須問題の足切りについて
必須問題の各科目で30%以上というのは下記の通りで
科目 | 足切り点数 |
---|---|
生物・物理・化学 | 5点/15点以上 |
衛生 | 3点/10点以上 |
薬理 | 5点/15点以上 |
薬剤 | 5点/15点以上 |
病態・薬物治療 | 5点/15点以上 |
法規 | 3点/10点以上 |
実務 | 3点/10点以上 |
必須問題全体で | 63点/90点以上 |
生物・物理・化学に関しては合計5点以上で良いので、生物・物理で0点でも化学で5点取れれば大丈夫です。
必須問題は択一式の問題であり、理論問題などに比べるとかなり取りやすい問題です。
さらに全部で90問もあり、ここで8割以上の点数を取っておくとかなり合格に近づきます。
理論で一生懸命計算して1問正解しても1点、基本的知識を抑えて必須で1問正解しても同じ1点です。
足切りもあり、コスパの良い必須問題をまずは固めていくことが大事というのが分かります。
必須の勉強にお勧めなのは過去問を手軽にスマホやPCで解くことが出来るe-recです!
下記の記事を参考にしてください。
-
薬剤師国家試験の過去問勉強にはe-REC!オススメの勉強法も紹介
続きを見る
ホントに必須問題は大事!
基礎知識も身につくし足切りもあるし点数もおいしい!
まとめ
薬剤師国家試験の合格基準
・必須問題について、全体の70%以上、各科目について30%以上(足切り)
とにかく必須問題はコスパがいいので1番に取り組むべし
・禁忌肢問題選択数が2問以下
マークミスや適当マークで選んでしまうくらいでそこまで心配の必要なし
・全問題の得点は相対基準で決まる(225点前後)
108回は225点を超える235点だった
相対基準ですので、225点以上になる可能性があると思いますがまずは225点を目標に頑張るのがいいと思います。
いきなり理論とか実践を解くのもハードルが高いと思いますので必須問題を勉強しつつ、基礎的知識を固めて理論問題にもチャレンジしていきましょう!
この記事もお勧めです。
-
薬剤師国家試験300点を超える勉強方法を解説
続きを見る
-
薬剤師国家試験予備校はいつから通うべき?
続きを見る
以上、いるかでした!