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北海道大学総合入試のメリット・デメリット[実体験]

北大総合入試のメリット・デメリット
悩む人

北大の総合入試って実際どうなん??

総合入試からの薬学部移行を果たした私がお答えしましょう!

いるか

1年目は学部が決まっておらず、1年間行きたい学部を考えることが出来る制度

総合入試…!

なかなかに魅力的ですよね?

まあ実際のところどうなのよ

と感じる方は多いでしょう。

そこでメリット、デメリットを北大薬学部卒の私がまとめてみようと思います

私が1年生だったころの話ですので、細かいところは異なるとは思いますが参考にはなると思います。

それではざっとメリット・デメリットを見てみましょう

メリット

  • 学部が決まっていないので1年弱考えられる
  • 総合理系で入試しても文系学部に、またその逆も出来る
  • 人気のない学部は楽に入れるので大学生活をエンジョイできる
  • 入学時点で学力が足りなくても頑張れば医学部や薬学部も狙える

デメリット

  • 入学しても各学部の内情が分かるわけではない
  • 移行点戦争に巻き込まれる
  • サークルに入って友達や先輩をつくらないとかなりしんどい
  • 水産学部に移行する場合函館に飛ばされる
  • 薬学部に移行する場合闇に飲まれる

ちなみに北大薬学部やラボに関しては以下の記事を参照してみてください。

北大薬学部の実情を卒業生が全て解説
北大薬学部のしんどさを学年ごとに卒業生が解説

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理系ラボあるある[地獄]

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それではメリット・デメリットに関して詳しく解説していきます。

ちなみにこの記事は北大薬学部卒業生のいるかがお送りします。

北大学位記

メリット

総合入試のメリット

学部が決まっていないので1年弱考えられる

これは大きいですね。

正直、高校生までで自分の将来就く仕事を決めて

そのために必要な知識を得るために学部を選べ!

と言われましても…

という高校生諸君は多いと思います。その気持ち、とても分かります。

ですので実際に大学に入って大学生活を過ごしながら

サークルの先輩などに話を伺いつつ、進む学部を決めるのは悪くないでしょう。

講義も自由に受けられる枠があるので、興味がある分野の講義を取って考えるてもよいと思います。

総合理系で入試しても文系学部に、またその逆も出来る

これ地味にすごくないですか?

例えば、高校で文理どちらかに決めるときに適当に理系にしちゃって

「あれ?俺めちゃめちゃ数学嫌いだわ。作者の気持ち考えたい」

もしくは文系にしちゃって

「あれ?なんだこの作者うぜぇ。滑車の摩擦を永遠に考慮していたい」

など過去の選択を悔やむ事はよくあることだと思います。

ですので、理系科目で総合入試を受けて、いざ移行するときは法学部を志望する。

文系科目で入学して、移行するときには工学部を志望する。

なんてことも出来ちゃうわけですね。

ただもちろん、過去に捨てた科目を学ぶことにはなるのでそこらへんの覚悟は必要ですが。

人気のない学部は楽に入れるので大学生活をエンジョイできる

最初に学部が決まってしまう他の大学とは違って、北大の1年生は皆同じ建物で講義を受けることになります。

そのため、友達1000人出来るかなチャレンジをする人からすればこれ以上の環境はないでしょう。

1年生は1000人程度はいますからね。

人気のある学部に行くためには高い移行点が必要となりますが

そうでもない学部は適当に友達と過ごしつつ

テスト前は図書館で友達と過去問を解いたりしてたら多分行けます。

つまるところ周りと同程度やってりゃだいたい大丈夫です。

そのため、色々なサークルの新入生歓迎会をめぐりただ飯をかっくらうのもよし。

大学デビューをかましてウェウェイのウェイも出来ちゃうわけです。

良かったですね。

入学時点で学力が足りなくても頑張れば医学部や薬学部も狙える

これもどでかいメリットだと思います。

私立の医学部、薬学部などの医療系学部の学費はとんでもなく高いです。

さらに私立の薬学部などは試験合格率を上げるために

国家試験に受かりそうにないやつは進級させず卒業もさせません。

私立の薬学部の試験合格率が高い裏には生徒の涙が隠れているわけです。

一方で国公立の医学部、薬学部などは学費も6年で350万程度。

私立では1000万円程度します。

奨学金借りて行く場合もなかなかに返済がしんどいでしょう。

私も

入学時は国立薬学部に入れるような学力は到底持ち合わせておりませんでしたが

華の大学1年生を生贄に捧げることによって

薬学部薬学科に移行することが出来ました。

今同じ成績取れと言われても絶対に無理です。

土日はずっと手書きのレポート書いてた気がします。

以上が私が思う総合入試のメリットです。

続いてデメリットですね。

デメリット

総合入試のデメリット

入学しても各学部の内情が分かるわけではない

なんか入学したら色々情報が入ってくるやろうし、そこから考えよ~

と思っている私のような方、要注意です。

情報は自分から歩いてきません。幸せと一緒です。

もちろん、年に2回程度学部説明会があり、先輩の話もきける機会もあります。

ただ言わせてください。

そのような説明会では良い面しか言いません。

じゃあ先輩は?

そのような説明会に来ている先輩はだいたい真面目です。

あなたも真面目な方であれば問題ありませんが、そうでなければ気を付けましょう。

そもそも、学部を決めきれずに総合入試を利用するような人がたった1年間で情報を集めて学部を決めれるかっていう話です。

皆さんを馬鹿にしているわけではありませんが、私がそういう馬鹿だったので同じ轍を踏まないでほしいのです。

高校生の頃から将来の事を考えて、いくつかの学部に絞ったけど決めきれない!

だとか

絶対に北海道大学に行きたい!そして前期入試で決めきりたい!

だとかそういった人におすすめなのかなと思います。

もちろんこれ以外にもあるでしょうが

決断を先延ばしにするために総合入試を利用するという決断はやめておいた方が賢明です。

移行点戦争に巻き込まれる

これも困ったものですね。

移行点

それは1年生の頑張りの指標であり、希望の学部へのチケットともなり得ます。

まあざっくり言うと1年次の成績ですね。

移行点の計算は、希望する学部によって異なるので色々と考えなければいけません。

1年生では、時間割をある程度自由に組むことが出来ます。

受けなければいけない講義、受けたほうがいい講義、いらない講義

これらが隣の人とは異なってきます。十分に考えて時間割を組みましょう。

そして受ける講義を決めたら、もちろんですが良い成績を取らなければなりません。

過去問を手に入れる人脈作りも必要であるのはもちろんですが、悲しいことにある程度の運も必要です。

というのも1年生のクラスは50組程度あり、このクラスによって受ける講義を担当する先生が異なってきます。

当たり前の話ですが、英語や第二外国語と言われるドイツ語や中国語、物理や生物…

などなどの多くの生徒が受けることになる講義は、1人の先生が受け持つわけにはいきません。

多くの先生がクラスに割り振られて、講義を行います。テストも先生が作ります。

板書が汚すぎる先生。早すぎる先生。声の小さい先生。活舌の悪い先生。

講義を聞いていれば点数を取れる先生。教科書から出してくれる先生。

何をどう考えても2,3段階応用したあたりの範囲を出してくるおじいちゃん(許さん)

などなど色々います。

あの人たちは高校の時に生物選択であったとか物理選択であったとか考慮してくれません

生徒のための講義は、高校で終わっていると思ってください。これだけは本当に覚えていてください。

たいていは大学から言われてしゃーなしやってます。私見ですが。

ただ確実に生徒に分かりやすく説明するための訓練は積んでいません。

私の場合ドイツ語の先生は高校の頃のような授業で

きちんと講義を聞いていれば高点数を取れました。

物理の授業は私が生物選択であったこともありますが

おじいちゃん先生であり、まったくついていけませんでした。

テストも教科書の内容からは想定できないような問題で何言ってるか分かりませんでした。

そういった多大なストレスとも戦いながらひたすら頂きを目指す闘い…

あなたは耐えられますか?

サークルに入って友達や先輩をつくらないとかなりしんどい

私の場合、医学部医学科、次点で薬学部または獣医学部移行を狙っていました。

ほぼほぼ移行点スリートップといったところです。

恐ろしいことに私の代では医学科の移行点は確かマックスの4.0でした。

そのころは成績評価が

秀→優→良→可→不可といった感じで秀が4点、優が3点という計算で講義の評価の平均から移行点が算出されます。

医学部医学科に行くためには移行点算出に必要な講義すべてで秀を取らなければならなかったということです。

これがいかに化け物か分かるでしょうか。

まあ1000人中5人しか医学科には移行出来ませんので化け物しか移行出来ないのはそれはそうなんですが。

それはさておき、高い移行点を取りたかった私はサークルには入らず友達もあまり積極的に作りませんでした。

サークルに入ってしまうと勉強時間が少なくなってしまうし、友達を作ってもどうせ他の学部にいって疎遠になってしまうだろうと思っていたからです。

友達はまだしも、サークルはどう考えても入ったほうがよかったと思っています。

サークルには規模にもよりますが同期がいて、何より先輩方がたくさんいます。

先輩と少し仲良くなって過去問を頼むことが出来るような関係性を築いておけばかなり優位です。

私は過去問はほとんど手に入ることが出来ませんでした。

ほとんどというのは、先生が過去問を配ってくれる講義もあるからですね。

過去問を配ってくれる講義ではしっかりと勉強しておけば大丈夫ですが、そうでない講義においては過去問はかなり重要です。

私は生物スーパー自信ニキでしたが、テスト範囲が漠然と出されただけでどこを勉強すればいいか全くわかりませんでした。

過去問があれば傾向と対策を立てることができ、効率よく勉強することが出来ます。

いくら周りの人より勉強しようが、過去問の有無はかなり大きいと思います。

人気の学部に行こうと思う人も、まあ適当な学部でいいやと思う人も

しっかりとサークルに入って先輩と仲良くなって、同期とも仲良くなっときましょう。

水産学部に移行する場合函館に飛ばされる

飛ばされるといったら人聞きが悪いですが、函館キャンパスに通うことになります。

ようやく札幌の暮らしに慣れたと思ったら

函館にお引越しするはめになるのでめんどくさいことはめんどくさいですね。

ただ、船に乗っての演習もあったり(多分)水産系に興味がある人であれば行く価値はあるでしょう。

ちなみに、北海道大学が誇る自治寮、恵迪寮において水産学部に行く人を追い出すいわゆる追いコンが行われていたと思います。

恵迪寮、すごいところです。

薬学部に移行する場合闇に飲まれる

これは完全に私見です。いいですか?あくまで私の意見です。怒らないでください。

そもそも薬学部に移行しようとおもったらかなり高い移行点が必要となります。

いまでは成績の付け方が変わっていますのであまり参考になりませんが

移行点は3.6程度必要だったとおもいます。

これは移行点の計算に使われる単位の成績が6割以上は秀、残りは優以上の必要があります。

なかなかしんどかったです。

そんな移行点戦争を乗り越えた後には、薬学部の闇が待っています。

2年生の後期からは実習を含めた1日5科目1週間25科目が待っています。

実習は長いと22時までかかることもあります。レアケースですが。

3年生からは研究室の闇が大きな口を開いて待っています。

薬学部の闇に関してはまた別の記事でまとめますね。

まとめ

と、今回の記事のようにメリット・デメリットがあります。

総合入試の印象が変わりましたでしょうか?

なんとなくでも実情が伝われば良かったです。

もちろん、北海道大学のHPで公式の情報をチェックしてください。

それと並行して私のような生徒のブログを読んだり在学生に話を聞いたりしてみるのが一番いいと思います。

もしあれでしたらTwitterやブログのお問い合わせから質問をして頂いても大丈夫です。

数が溜まったらそれにこたえる記事を書いてもいいのかなと思います。

Youtubeも始めましたのでそちらにコメント頂いても大丈夫です!

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以上いるかでした!よい受験生ライフを!

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